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2010年05月24日

日原川支流5/22釣行

日原川支流、倉沢谷へ釣行しました。
以前1回だけ釣行したことがあります。


日原川支流5/22釣行
2010年5月22日 日原川支流倉沢谷のヤマメ


倉沢橋の脇が林道の起点です。入口に通行止めの看板があって乗用車
は入れません。倉沢林道は、舗装も途切れ途切れで、まあ無いに等しい
ダートな道が続きます。ガードレールも入口からほんの一部だけしかなく
谷側は絶壁になっています。オフロードバイクのライダーには打って付け
らしく、それらしいタイヤ痕が何筋か残っています。
倉沢橋は谷底から橋までの高さが60メートルくらいあって、確か都内で
一番の高低差と聞いたことがあります。狭峡ですから林道から谷を覗い
ても斜面の樹木が重なり流れは見えません。大小の滝が連続し、複雑
な渓相を流れ落ちる轟音だけが谷間に響き渡っています。

日原川支流5/22釣行
勢い良く放水する中小の滝が連続しています

ふと林道の先を見ますと20メートル先を小型の動物が歩いているのに
気づきました。歩いては立ち止まり私の方を振り向き、また歩いては振り
向くといった動作を繰り返していて、まるで私の案内人のように谷の奥へ
誘っているかのようです。
まさか犬ではあるまい、こんな峡谷で生きていけるのか、近視で老眼で
乱視もある私の眼を信じるなら小鹿なのではないかと思いました。
大きなカーブを廻ったところでその動物は消えてしまいましたが、幻想
的な映画のワンシーンを見ていたかのようでした。


起伏の激しい谷で、流れの様子が樹木に隠れたり見えたり、そんな中を
下りやすい入渓点を探しながら歩きます。今回は林道終点まで歩き、さ
らに岨道(登山道)を奥に入って枝沢へ行こうと思っていました。帰り際
に時間があったらその幾つかを降りてみるつもりでいたのです。

ところが、入口から20分程度歩いて、今は閉ざされている「倉沢鍾乳洞」
を過ぎたあたりから、林道の小さな勾配だけれど延々と続く登りが身に
堪えるようになり、汗がポロポロと落ち、久々の運動に呼吸もヒーヒー言
う様になりました。

これから谷に降りて、アップダウンの激しい遡行すると思ってしまうと、あ
んまり疲れてもいられないし、この身可愛さもあってあっさり当初計画を
変更し、次に見つけた入渓点で竿を出すことに即刻決めました。


日原川支流5/22釣行 日原川支流5/22釣行 日原川支流5/22釣行
[左]東京で一番高い橋といわれている倉沢橋
[中]閉ざされた倉沢鍾乳洞へのルート 今は橋桁のみ残っています
[右]両岸迫る峡谷の倉沢谷、人を寄せ付けないからこそ美しい




入渓点といっても、このエリアは釣師もあまり来ないのか、明確な踏み
跡も無く、かつて使われだろう雰囲気の斜面を足にブレーキを駆けな
がらゆっくり降ります。けれど途中斜面が崩落していたりで、土なら
まだ良いのですが、岩に落ち葉が積もっているようなところですと3~
4メートルくらい一瞬に滑り落ちます。

やっと着地し、身支度を始めます。
早々に一つ二つ落込みを狙いますが反応がありません。ちょっとした
釜も透明度が高く油断して魚影を見せるような魚もいないようです。

何箇所目かで一度軽いアタリを感じましたが、掛かりませんでした。そ
れから粘りましたが反応無く諦め、林道に上がります。斜面を這い蹲
って上ります。

少し進んで谷を滑り降り、遡行できる範囲で竿を出しますが、全く反応
があリません。それで、林道を戻り引き返しながら、来る時に目を付け
たポイントへ入ることにしました。

林道からの入渓点ははっきりしているのですが、途中が崩落して踏
み跡が消えいて、自分で斜面をつま先で探りながら安全そうなコー
スを下ることになります。
上流部の複雑な起伏の激しい渓相の中でも、なるべく平坦な落込み
が連なるポイントを選ぶようにしました。


タライ程度の小さな落込みへ振込みます。直ぐにツツというアタリが
伝わりました。泡下へ逃げ込んだようで目印が沈みます。竿を少し引
くと軽い手ごたえがありました。どうやら小さいようです。一頻り引きを
楽しんで、寄せて抜きますと、ちびイワナが掛かっていました。一瞬
見ますとイワナも幼魚だとアブラハヤに似ています。

ちびでも1匹釣れますと期待が高まり腰をすえることにしました。それ
から幾つ目かの落込みで、白泡から次の落込みへ向かう肩の辺りで
アタリがあってツーと白泡に逃げ込みます。竿先を振って掛かりを確
かめると抵抗します。それで一気に竿を立てますと小気味良い引き
が手元に伝わりました。狭く浅い淵を激しく走り動く獲物を宥める様に
タモへと寄せます。
17センチほどのイワナでした。

少し下流へ向かった方が魚影がありそうなので林道を50メートルくら
い移動して入渓します。小さな落込みが連続する、私好みの渓相で
す。

手前でアタリは無かったのですが、上流へ釣り上がってみることにし
ました。その幾つかのポイントで探った後、頃良いのポイントを前にし
ました。白泡の先の岩下のエグレに投餌しますと流心脇でラインが止
まります。空合わせ気味に竿を振りますと重さを感じます。自信が無く
てもう一度竿を小さく祓うとズッという引きを感じました。それからは軽
快な引きが竿を撓わせ、縦横にラインが動きます。厳しい環境の峡谷
育ちだからなのか、力を緩めることなく諦めずに闘争(逃走)する姿は
愛しささえ感じます。
ようやく寄せ取り込んだのは16、17センチくらいのヤマメでした。パー
マークスの一つが長細くなっているのが特徴です。
色気を出して同じ落込みに再び投餌してみますと泡のキレでチョンチ
ョンという縦の魚信が竿に伝わります。起こしてみますとまた軽い引き
がありました。先ほどよりも手ごたえは物足らなかったものの抵抗は
休むことなく暴れながらタモに入りました。
先ほどよりも一回り小さい小型のヤマメでした。もしかすると姉妹だっ
たのかもしれません。
ちなみに、妹の方はパーマークスが楕円で小判型です。


日原川支流5/22釣行 日原川支流5/22釣行 日原川支流5/22釣行
[左]落込みの肩でアタリがあったイワナ
[中]小型ながら闘争心のあるヤマメでした
[右]ヤマメ姉妹を釣った落込み


林道へ上がり移動します。下流に戻るにつれて入渓点や踏み跡がは
っきりしてくるようです。入渓者が多いのかもしれません。
やはり比較的平坦で流れの静かなポイントを選びます。階段状にな
っている最後、落込みというほどの落差も無い段差があって少し泡立
っていて魅力的でした。肩から白泡へ沈めて流し出す感じで投餌して
みました。すると肩から落ちた瞬間にラインの目印が一瞬消えました。
エッと眼で探しますと泡のキレにラインが突き刺さるように止まってい
ます。瞬間移動のようです。変な物に針を引っ掛けたのかなと竿を上
げますと急に引きが入りました。どうやら掛かっているようです。それ
も力強い。そもそも水深が浅いのでピシャっと魚体が水面を舞います。
竿を立てて寄せますが、足元の砂利石のザラ瀬を蛇のようにクネクネ
と器用に逃げます。とにかく元気があります。
やっとタモに寄せましたが、暴れまくりまともに写真を撮らせることなく、
自分で針をはずし逃げてしまいました。20センチ越えのイワナでした。

日原川支流5/22釣行 日原川支流5/22釣行 日原川支流5/22釣行
[左]轟音響く激しい流れもあれば、楚々たる静かな流れもあり目を飽きさせません
[中]20センチのイワナ あまりの元気さに抵抗激しく撮影できたのはこの1枚だけ
[右]イワナを掛けた浅い流れ

さらに林道を入口方面へ移動。その後何度も谷へ降り谷を登りを繰り
返し、竿を出しましたが、アタリは全く無く、いつのまにか林道の入口
まで戻って来てしまいました。倉沢谷が渓流釣りとしてポピュラーでは
ないのか、ほかの釣師には誰1人出会いませんでした。ただ1人、谷
底を三脚を担いで歩いて沢の撮影をしていた熟年カメラマンには出
会いました。
倉沢橋に戻って来ますと、ちょうどバードウォッチングのグループなの
でしょう若い男女20人くらいが林道へ入って行くところでした。樹木に
被われた薄暗い谷間から解放され陽をいっぱいに浴びますと、さすが
どっと疲れが出まして、時間的には早かったのですが今回は終了とし
ました。

久々の冒険的釣行だったので、遡行中に岩越えをして竿を折り、斜
面を滑り落ちた時に左手くすり指を突き指してしまうアクシデントもあ
ってワイルドな「大人の休日」になりました。



フェンウィックさんコメントありがとうございます。
山は目にも眩しい新緑の季節ですが、枝がしな垂れて投餌が難しくな
ります。釣ベタには試練のシーズンです。
谷へ降りる踏み跡も若草に隠れて見辛くなります。

フェンウィックさんは、これから鮎なのではありませんか?
私はいっそう山奥へ入らねばなりません。




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この記事へのコメント
 卓さん こんばんは

 倉沢谷への釣行、お疲れさまでした。他に釣り人がいないと、ストレスもなく釣りができます。でもその代わり、行動が大胆になってしまいます。自重しないと…。

 福井の渓流も、最近は釣り人がいなくなって閑散としてきています。ブヨや蜂などの昆虫や、蛇やクマなどの野生動物が出るようになるからでしょうか?草木などが生い茂って、釣行しずらくなることも一因です。

 私も他にやりたい遊び(釣り)が無いので、もうしばらく渓流釣りを楽しむつもりです。安全優先で、頑張りたいですね。
Posted by フェンウィック at 2010年05月24日 21:10
 卓さん 

 広大な九頭龍川で胸まで浸かって野鮎を釣るのは、倉沢谷のような深山幽谷での渓流釣りとは趣を異にする楽しさがあります。

 渓流魚の腹には、秋に産卵する卵が芽生え始めています。そんな渓流魚を釣ることに対する抵抗が、私が鮎釣りに転向する最大の理由です。

 水の流れに身をさらしていると、心が洗われていくようです。水に親しむ心は、どんな釣りでも同じですね…。
Posted by フェンウィック at 2010年05月25日 15:05
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