日原川3/13釣行

SUGURU

2010年03月15日 12:18

今季最初の釣行は、もちろんホームエリアの日原川です。


2010年3月13日 今シーズン最初のヤマメ


1月の「日の出山」以来、空いた時間と天候が運悪くマッチせず、奥多摩
に出掛ける機会を失っていました。恒例の御嶽神社への釣行祈願もでき
ず、年券も先週時間に都合をつけ雨だったか雪だったか天候の悪い日
に青梅のセブンイレブンへ行って慌しく買い求めました。

日原集落に着いて、週の初めに雪が降ったこともあって、ベチャベチャ
な道を歩くのかと想像していましたが雪は10センチ以上しっかり残って
いて林道から谷への山道はサクサク音を立てながらの残雪を踏んでの
入渓となりました。これが登山ならアイゼン着用の注意書きが貼ってあ
ってもおかしくない状態です。


雪渓釣行はずっと憧れていたのですが・・・



多分1回くらいは雪に滑って転ぶだろうなとかなり注意していたつもりで
したが、案の定川原に降り立つ直前でみごとに1メートルほど滑り落ち
ました。

リュックを置く場所も無いような真っ白の雪、雪から突き出た大石の上に
置いて早々に準備をします。私の年齢になりますと腹筋背筋ともに衰え
ウェダーに着替えるにも腰を置くか手を着かないと不安定で、身の置き
かたに苦労しながら結局雪の中に手を着いて冷え冷えの身づくろいで
す。


まずマイポイントを狙います。昨年とは違って今年はほど良い水量があ
って期待してるのですが、好みの瀬はさすがに魚が出るにはまだ早い
のかアタリは無く、釣り下がって大岩下の深水に移ります。大岩に沿って
流し川床の駆け上がりの手前でツツッというアタリが伝わりました。焦っ
たつもりは無かったのですが竿を起こした所で手ごたえが途絶えました。

反応が早かったかな自問しつつ、もう一度同じコースを流します。振り込
んで何度目かの時にまたアタリが来ました。ここは十分喰わせようと思
いしばらくアタリを感じたままにし、岩の下に沈みこまないよう注意して、
頃合を見て竿を引きました。

その途端、獲物が川底へ逃げ込み始めたのか、竿の先がギューッとし
なります。「オーッ。この感じ。」久々に味わう魚信に身も心も震えます。
少し玩んだところで竿を立て、水際に立ち込んでタモですくいます。
今年のお初は22センチのニジマスでした。

次のマイポイント、いつもの大石の下を狙います。昨年は水量が少なく
ポイントにならなかった所です。水さえあれば必ず魚が棲んでいるはず
の私の秘蔵のポイントです。ただ難しいのは躊躇無く1回だけ1点に外
すことなく投餌しなくてはなりません。石のヘリに落としラインを張って息
を呑んで待ちます。穂先がチョンチョンと振れたところで合わせますと思
ったとおり掛かりました。で、掛かったと思いましたが、手ごたえは軽く小
さいなと思った瞬間、目の前で暴れバレてしまいました。小振りのイワナ
だったのではないかと惜しい想いです。



奥多摩の解禁後、好天の週末とあって釣師が多いかなと予想していまし
たが、今のところそれほどでもありません。上流に1人いて、その釣師が
私の後ろを通り過ぎマイポイントの一つの小沢へ入って行ったようです。
細い沢ですから、1人入ったらもう場は荒れるだろうと思い、釣り下がる
ことにしました。

瀬は難しいと判断し、落ち込みの脇を狙い、あえて巻きの少ない緩んだ
辺りに投入します。幾つか目でアタリを感じました。水温も原因なのでし
ょう反応は鈍く微妙なアタリでした。それでも竿を合わせますと流心に逃
げ出し快い引きを見せます。
寄せてみますと17~18センチくらいでしょうかヤマメでした。まあ初釣行
でヤマメが釣れたということで、ここは良しとしなければなりません。

  
[左]ゴロゴロした石に雪が被っているので川原は歩きにくい
[中]今年初の釣果はニジマスでした
[右]初ヤマメは小振りですが、やっぱり渓流の女王です


それから、釣り下がりながら同じようなポイントを狙ってみます。勘が当た
ったというのか経ち続けにヤマメを2匹釣り上げましたが、やはり17セン
チくらいの小さいサイズでした。
やはり石の間に潜んでいるといった様子で捕食はまだまだ旺盛とは言え
なくて、上手に底石の隙間を流してあげないと興味を示さないのではと
思います。雪解けの冷たい水のせいなのかもしれません。後で水温計で
測ってみますと7度くらいでした。

さらに釣り下がり、時々ニジマスが釣れるお気に入りのポイントがあって、
落ち込みの底が深くカーブになって流れが早いのですが、大きい底石が
あって魚が付きやすい場所になっています。対岸の緩んだ辺りに落とし
餌を沈めてから底石脇を流します。カーブ手前で目印が止まります。合わ
せますと簡単に掛かります。早い流れに注意しながら手前に浮かします
が水面に顔を出したところでバレました。


粘って何度か投入して二度ほど掛かるのですが食いが浅いようで、多分
ニジマスだと思いますが、同じようにバレてしまいました。こんなこともあ
るんだと心残りでポイントを離れました。

一旦朝の入渓点に戻り小休憩し、上流へ釣り上がってみましたがアタリ
もありません。その時間になりますと徐々に釣師も目立つようになり、先
ほどニジマスを揚げた同じポイントで別の釣師が同じくニジマスを釣った
らしく、雪の上で凍らせていたのですが、どうも私がリリースしたニジマス
のようで、まあそれは言いっこ無しで、少し声を交わしホームのエリアを
離れることにしました。


谷を上がって、下流へ移動します。登りの急斜面、それも雪道は負担が
かかります。ここ1ヵ月半ほど体を動かしていないこともあるのでしょう。
足が重く、特に左足が上がらずいつもは平気な岩のゴツゴツにもつま先
を引っ掛けてしまう始末です。


下流のポイントへ降りて再開します。足は登山用ソックスの上にネオプレ
ーンのソックスの二重はきして、その上にウエダーの長靴といった完全
装備のつもりなのですが、雪の上で立って竿を振っていますとジーンと冷
たさが伝わります。移動もなるべく水の中を歩いたりします。

最近はほとんど違和感も無い持病の腰痛ですが、ここで冷やしては良く
ない。天気は晴天で気温も高く、汗ばむくらいで釣行にはベストなのです
が、足だけが妙に冷たい。岩の上にでも乗っていようかと思うのですが、
靴底のフェルトが雪で固まってしまって逆に滑りやすくなって、それもまた
怖い。


  
底石周辺を探り続けてヤマメが釣れました


足早に下れる所まで釣り下り、それもアタリもなく、もう気もそぞろで集中
力も途絶えたというのか、足元の冷えが気になり、体を考えて終わりに
することにしました。

帰りも普段はそんなこともないのですが、林道に上がるまでの急登を二
度三度休憩し、攣れそうになる内腿を気にしながらゆっくり歩いた次第
です。いつも釣行にはトレッキングステッキを持ち歩いているのですが、
今回ほど活躍した日はありませんでした。

今まで雪渓釣行には憧れもあったのですが、いやいや大変でした。

ちなみに釣行中、雪に埋もれた倒木を跨ごうとして気持ちより足が上げ
きれずにこけて、大事な釣竿一本折ってしまいました。まあ骨を折るより
も良かったと思うことにしていますが。


フェンウィック さんコメントありがとうございます。
福井ではニジマスの放流というのは無いのですね。
私の故郷(祖父の生家)の福島県の会津でもニジマスの放流はしませ
んね。管理釣場ならともかく、ニジマスは外来種(北米)ですから、自然
の渓流に放流するのは生態系が崩れると思っています。私は賛成し
ませんが、そうすると獲物が限られてしまいます、だから内心複雑です。
多摩川沿いというのは今でも米軍基地が多く、戦後に連合軍が日本を
占領した時から、米兵の娯楽としてニジマス釣りのための管理釣り場
が出来たと聞きます。米兵に親しみやすいニジマスを母国から輸送し
ていたと聞きました。まあ、米国人に繊細なヤマメやイワナの釣はで
きないでしょうから。

アマゴですが、厳密に言うと多摩川は生息流域ではないようです。
ただ、小河内ダム(奥多摩湖)の上流、山梨県側では放流しているので
支流では釣れます。
本来、アマゴは関西の方ですよね。


2010/3/19
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