日原川5/5釣行

SUGURU

2010年05月08日 17:30

連休の1日くらい釣りに出掛けてもバチは当たらんだろうと冷蔵庫に残っ
ていた餌をリュックに詰めて、ホーム日原川へ釣行しました。
奥多摩駅に着くぎりぎりまで行き先が決まらず、結局悩んだ末になんだ
かんだ釣果に安定のあるホームエリアへ行くことにしました。簡単に言う
なら今回は冒険したくなかったわけです。

朝の明けが早くなってきているのと、ゴールデンウィークに珍しく連日の
晴天もあって、多分チャンスは低いと予想し、硬く硬く見積もって真っ直
ぐマイポイントへ入渓します。
ただこの連休でかなり場荒れしているのではないかと不安はありました。


2010年5月5日 瀬の石の下に潜んでいたヤマメ


連休最終日、それなりに釣師が集まっているのではないかと、気になっ
て登山道から谷底を覗きます。今のところ釣師の姿は無いようで一安
心するも、自然に早足になってしまいます。

早々に身支度して竿を握りました。
ちょうど1ヵ月前にここへ来ているのですが、その後雨天も多くあって、
当時よりさらに水量が多くなっており、流れも激しくなっています。
一番のお気に入りといえる瀬のポイントが全体に白く泡立ち投餌の隙
もありません。それで少し下って大きな落込みに移ってみますと増水の
おかげか良い具合の淵に変化しており、淵尻の駆け上がったあたりの
底石には2匹魚影がはっきり見えます。このエリアで魚影が確認でき
るのは数年ぶりです。ここは空振り無しで以前ニジマスが釣れた好ポイ
ントで、それがマイポイントに決めた理由の一つでした。けれど三年前(?)
の豪雨によって急激に渓相が変わり釣果はガタンと落ちてしまい期待薄
のポイントになっていたのです。
今の内だけなのかもしれませんが、あの頃を彷彿させる渓相に戻ってい
ます。
早速白泡のキレで流れの緩んだあたりに振り込みます。背の下には大
きな底石が二つ三つあるはずで、目印の一つ二つ沈める勢いで流しま
す。三投目でした久々にこれがアタリというもんだといったはっきりした
魚信がコツコツと伝わりました。竿を立て気味にするとギューンとしなり
ます。流れも強く底深いポイントなので思わずウーンという声を漏らす
ほどの引きが長く続きます。水際に立ちこみ最後の寄せをと腰を落と
すと寝返り打ったようにまた川底へ潜り込みます。そんなことを繰り返
してタモに収まったの26センチくらいのニジマスでした。
釣れたのもさることながら、魚影が戻ってきたことの方が嬉しいといっ
た感じです。

それから、魚影の見えている底石に振り込んで、鼻面を流してみますが、
見向きもしません。魚が見えているとどうしても子供のような釣りをした
くなってしまうものなのです。それは諦めて釣果の見込める大岩の下へ
釣り上がります。けれど大岩が三分の一ほど浸水しており岩下ではなく
淵になってしまっていて按配悪い。投餌するも反応無く、見切りをつけて
釣り下がります。
途中何箇所か探ってみますが反応は無く、例の、あの因縁のポイントへ
向かいます。

中央にある大石は水を被り、中洲のテーブル岩へも水深と流れの勢い
で渡れそうもありません。それでめいいっぱい腕を伸ばして振り込むこ
とにします。先月よりも流れはきつく対岸の僅かな緩やかな流れのあた
りに、オモリを重くして振り込みます。着水して直ぐにツッというアタリが
あります。やはり居ます。しかし、仕掛けが流れに乗って流れ出すと、追
わないのかスピードに着いて行けないのかアタリが途絶えます。2度ほ
ど浅いアタリを感じましたが、掛け切れません。
それで、ズブッと足が沈む砂底に一足流れの中に入り、太股に強い流れ
を感じながら20センチほどさっきより左奥に落とします。

何投目だったか、按配良く浅い流れに乗ると対岸に沿ってゆっく目印が
流れます。するとフッと止まり軽いアタリがツツッと伝わります。ここはい
つも同じ。合せずにラインをしっかり張り流心の流れに乗らないようにコ
ントロールします。今度はチョンチョンと弾むようなアタリです。それで穂
先を起こします。獲物が付いているのが判ります。ここで安心してはいけ
ません。何度もバラしています。もう一度穂先をゆっくり上げ確認してか
ら一気に抜きます。

寄せるまではヤマメだと思っていましたが、18センチほどのイワナです。
今シーズンお初のイワナでした。

  
[左]天候不順もあって一時的かもしれませんが好ポイント復活
[中]久々に手ごたえあったニジマス
[右]因縁のポイントで今回はイワナが掛かりました



そう言えばこの時間になっても、私以外に見渡す限り釣師を見かけま
せん。他の釣師さんたちはゴールデンウイークも最後というのに、この
エリアを見限ってしまったのでしょうか。まだまだ釣れるのにネ。
一旦、入渓点まで戻ります。


竿を振る足元には健気なタンポポが・・・

気温も上昇し、陽射しも強く、木陰が欲しくなり、川原の石に腰を落と
して水分補給。今回はあんまり移動したくないので、さっきの大岩の
上手側、先回ヤマメを釣った迷路のように被り石が点在している瀬に
向かいます。ところが被り石は深く底石になっており前回のように石に
沿って仕掛けは流れてくれません。それでもっと浅い場所を探します。
普段は緩い流れで、藻がこびり付いた石の点在する瀬に竿を出します。
若干ちょうちん釣り気味で、腰を落とし影を消して、頭が少し突出した
石の隙間に仕掛けを落とします。ゆっくり隙間を流れ始めるとすぐ目印
がスッと止まります。浅いので障害物に当たって止まることはあります
が、それとは違っていました。直ぐにツクツクとアタリが来たかと思うと
本流に向かい逃げ出します。掛かっています。少しの時間浅瀬を逃げ
回る快い引きを味わいながら寄せてタモに迎えます。17センチほどの
ヤマメでした。居るんですね、こんなところに。


それから少し釣り上がります。
そこに、壊れた堰堤があります。いつもは、その堰堤下にたいてい釣
師が粘っていて入り込む余地もなく、私自身は堰堤の釣りは好まない
ので大方素通りして上流へ向かいます。
ところが今回誰一人釣師も居らず、それに何時に無くザブザブと落ち
込んでちょっとした爆流になっていて、いつも流木や枯れ枝、枯葉、ゴ
ミが体積していた淵の淀が、水の力で一掃されたらしく、今は見事な
ポイントになっています。普段堰堤下に興味は無い私でさえ、こんな
時は大物がこっそり避難しているのではないかとそそられ、それで一
振りすることにしました。

淵際をていねいに探りますとチョンチョンとアタリます。クッと竿を引き
ますと流れに飲み込まれるように逃げます。居るんだな。若干気を緩
めたのかもしれません。ゆっくり瀬まで引いてきたつもりでしたが、腰
からタモを抜き、それ寄せ切ろうとした時に獲物がもんどり打ってバレ
ました。
その後アタリはなく、悔しい気持ちで上へ。ところが、その上流のとこ
ろは手の出しようが無いほどの激流でほんの数回仕掛けを流しただ
けで戻って来ました。

気にかかるのが、先ほどの堰堤下の淵です。それでもう一度挑戦し
ます。
丁寧に淵を探りますと確かなアタリ、これはニジマスです。竿を立て
ますと浅い瀬の方へ逃げ出しました。思う壺とは思いましたが、ここは
慎重に寄せます。以外に引きを楽しませます。少し玩んだところで寄
せます。20センチあるのかなといったニジマスを釣り上げました。

まあ、次の日は仕事だし、これまででしょう。陽射しも強く無理できる
齢でもなく、ここは大人しく納竿することにしました。


  
[左]丁寧に探ればこんなとこにもヤマメはいるもんなんです
[中・右]普段枯れ木やゴミが溜まっている淀がニジマスの潜む良いポイントに


フェンウィック さんコメントありがとうございます。
紅葉の赤も綺麗ですが、新緑芽吹くなんともいえない緑も心なごみますね。
まっ虫が気になっくる季節でもありますが。

Seki さんコメントありがとうございます。
Sekiさんのサイトは毎週チェツクしています。
大雲取谷の動画も見ました。なかなか良い谷ですね。一度足を延ばしたいですね。
今年は雨が継続していることもあって、なるべく源流部、小沢へ釣行
しようと思っているのですが、時間に余裕がありません。
ホームの日原でお茶を濁しています。
伊勢橋あたりですか?
あの辺、地質的に石灰質のせいか林道自体、地面が白泥してますから
ね。雨が降ると多少は。
私のホームで判断しますと2年前の豪雨の後遺症というのでしょうか、
あの濁りはありません。増水しても透明度は戻ったような気がします。

SekiさんのBBSに書き込もうと思っていたのですが、峰谷川は今年は
どうですか?
例年月一くらいで釣行してたのに、今年はどうも足が向きません。


Seki さんご返事ありがとうございます。
そうですか、峰谷川は魚影が薄くなっているのですか。
近々釣行したいとは、思っているのです。



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