23日秋分の日に峰谷川へ行って来ました。
奥多摩の支流は9月末で禁漁ということで祝日も重なり
釣り人が集まっているのかなと思いきやそれほどでも
ありませんでした。管理釣り場の駐車場はいつもより多
いように思いましたが。
いつもの雑貨店で入漁券を買い、手始めに管理釣り場下
流で支度して竿を出すことにしました。
天気は曇りで肌寒く、秋だなという感じです。
川の水量はそんなに多いという感じはしません。ただ、
来るとき、奥多摩湖(小河内ダム)の貯水量の調節なのか、
いつもより貯水量が多く、普段は普門寺あたりはゴロゴ
ロの石だけの河原なのに今日はあの緑色した湖水で満た
されていました。それで、ルアーの釣り人が何人か来て
いたようです。
前回増水時にちびヤマメが溜まっていた落ち込みの下を
狙いますが、ピクリともしません。少し上手の荒瀬を
流してみます。すると直ぐに魚信が伝わります。ちびヤ
マメを卒業したばかりという小振りのヤマメでした。次
に対岸の瀬脇を狙います。何度か流してみると同じ場所
でチョンチョンとアタリがありますが掛かりません。多
分ちびなのだろうと思いつつも、そのアタリが気になり
ます。何度目だかわからないくらいの時、ちょっと強め
に当たったので穂先で合わしてみますとどうやら掛かっ
たようで流芯に逃げ込もうとします。流れに乗って逃げ
るので手応えはあったのですが、案の定ちびヤマメでし
た。
2006年9月23日ちびを卒業した?小振りのヤマメ
それから、下流を釣り歩くことにしました。小さなヤマメ
を釣ったり払ったりしながら下ります。ここ何回かチャレ
ンジして一度もアタリさえ得てない因縁の落ち込みに来ま
した。今日はなんとなく来るような期待感がありました。
なにしろ、今年最後の峰谷川になるのですから。
オモリを少し重くして、落ち込み直下へ投げ込みます。そ
して流れのままに餌を流します。それを何回か繰り返した
時、軽いアタリがありました、ちびヤマメかと思い穂先で
払おうとしたとたん流れに逆走し、落ち込みの深い所に逃
げ込もうとするのです。
これは大きいと思いました。体勢が落ち込みの手前から竿
を出しているので獲物の引きに流れの力が増していて石を
釣っているように感じます。これ以上川底に逃げ込まない
ように竿を立てたまま自分も落ち込みを下り脇に移ります。
今度は寄せられる位置になったので水流の力を借りて引き
揚げようとしたのですが、今度は対岸の瀬に向かい獲物が
扇型に弧を描き岩の下に潜り込もうとします。それを阻止
すべく引いているラインの角度を変えるべく、張りを保っ
て苔むした岩を渡りながら下流に移ります。そんなこんな
を繰り返して、多分十数メートルは下った浅い瀬でなんと
か寄せることができました。25cmくらいのニジマスでし
た。
多分、管理釣り場から逃げ出したニジマスなのです。自然
の渓流の釣りと管釣との違いは、この寄せの醍醐味だと思
います。管理釣場には取り込みの障害になるような石や深
みはありませんから。
[左]ヤマメはヤマメですが大物は何処へ
[中]管理釣場から逃亡したニジマス(逃げマス)が潜んでいた落ち込み
[右]寄せに手間取ってやっと釣り上げたニジマス
ヤマメも小型ながら数は釣って、ニジマスもそこそこ大
きな一匹だったので少し欲が出てしまいました。
時刻は午前9時くらいでしたが、イワナを釣ってみたい
と思い立ち本谷へ上がることにしました。
そこで、ちょっとした事件があったわけです。