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2010年09月13日

後山川上流域9/10~11釣行

奥多摩湖のバックウォーター、後山川へ1泊2日の日程で釣行してきま
した。
初日は後山林道を歩き、途中から何箇所か谷へ降りて遡行し、釣り上
がり繰り返して林道終点まで、東京都で1番高い雲取山(2017m)への
登山道を三条の湯(三条小屋)まで登って、山小屋で1泊し、翌日は早
朝三条沢の枝沢へ入り源流域で竿を出し、三条の湯経由で下山する
というスケジュールです。


さて、冒頭に謝辞を述べなくてはなりません。
今回の釣行に際し、ブログでコメントをいただくSekiさんに細かな情報
いただき、また相談にのっていただきました。またそれ以上に、事前に
Sekiさんとお仲間の皆さんが後山川へ行き、安全な入渓点にピンクテ
ープのマーキングを林道に施していただきました。
ネットとメールだけのお付き合いでありながら、ここまでお気遣いいた
だき感謝にたえません。
また釣師の心意気を感じたしだいです。
まずお礼を申し上げたいと思います。


後山川上流域9/10~11釣行
2010年9月11日 後山川支流三条沢の枝沢
他者を寄せ付けない谷の奥の奥、誰に見せつけることなくそれでいて楚々と美しい アマゴ

奥多摩駅から丹波行きのバスに乗り、「お祭」で降ります。バス停から5分
も歩きますと後山林道の入口があります。私にとってこういった体力を使
う大イベントの前には決まって草大福を食べることにしています。歩きな
がら食していると還暦は過ぎているだろうおじさんが声を掛けてきました。
登山者と思ったらしく、釣り目的だと話をすると意外にも話に乗ってきて、
自分も釣をやっているということで、それから延々と釣談義が続きました。
先週は日原川の長沢谷を釣行したと言って、とことん趣向も合って、それ
なりに勾配のある登りなのですが、息切れも無く話に夢中になりながら2人
で林道進んでいました。
同じバスで降りた登山者も後方で姿無く、シオ沢の出合いあたりまで1時
間半くらいがあっという間に感じました。そのおじさんはシオ沢沿いを歩い
て登り、秘密の場所があるのでしょぅかキノコの様子を見に行くと言ってい
ました。

今年は雨が降らず、キノコの出来が悪いということでした。地元の人間
でもないらしく、最後まで正体不明ではありましたが、束の間の楽しい
山歩きでした。

この林道は、以前はかなり奥まで車で入れたのですが、三年前の豪雨
による土砂災害でゲートが閉じられ、今は工事関係車両のみになって
います。この一般車が入れないことで釣り人が減り、魚影が濃いという
情報が、今回の釣行のきっかけとなったのですが、先のおじさんの話に
よると釣り人は減っていないと断言していました。

おじさんと別れ、1人で歩きます。今度はピンクテープのマーキングを探
しながら林道を歩きます。所々にピンクのテープを見つけるのですが、
どうも工事用に付けられたマーキングらしく、見分けが最初つきません
でした。

最初のマーキングに気づきましたが、いかんせん近い、Sekiさんには
申し訳なかったですが長い林道、ここで入渓しては後々を考えると先
に進めないと思いました。

それで次のマークまで歩くことにしました。さすがに全身汗だく状態で
ここは休憩を兼ねて谷へ降りたい気分です。道端を注意深く見ている
と雑草の茎に結ばれたピンクのテープが目に付きました、良いタイミン
グです、早々に下ります。

昔からある仕事道らしく危げなく下れます。谷に着くと木の小橋があっ
て、多分先に山葵田でもあるのかもしれません。
はやる気持ちを抑え身支度を始めます。


後山川上流域9/10~11釣行
Sekiさんとお仲間の皆様がピンクのテープでマーキングしていただきました。

※今回2日間にわたり数え切れないポイントを巡りました。
そんなわけで以後デジカメの画像を頼りに記憶を取り戻すことになりますが、
いつになく脚色、フィクション、過剰演出が過ぎることがありますことをお許し
ください。



渓相は比較的平坦です。週の半ばに台風が来たこともあり増水している
のではないかと気になっていましたが、影響は無いように思います。後々
にわかったことですが、丹波地区は台風の時ほとんど雨も降らず、いつも
より強い風が吹いたかな程度だったそうです。

浅い瀬は避けて、落込みを探し上流へ釣り上がります。二投目三投目か
ら頻繁にアタリはありますが釣りきれません。サイズが小さいようです。
泡下を狙って投餌すると待ってましたといわんばかりに引きがありました。
ただ、軽いのでどうせ小サイズで掛からないだろうと抜いたところ13セ
ンチ程度のイワナが掛かりました。

この程度のサイズなら行く先釣れるだろうと思いきや、その後アタリが
あったり無かったり、アタリがあっても掛からなかったり、バレたりを繰
り返します。こんなことなら小さいイワナでも写真を撮っておけばよか
ったと後悔します。

その後、ちびイワナを数匹掛けるものの見切って入渓場所まで戻り林
道へ上がりました。10分くらい歩いたところで、ガードレールに結ばれ
たピンクテープ発見し入渓します。やはり仕事道らしく谷には石積みの
橋梁に木の橋が掛かった趣のある風景です。

谷が深いためか9時を過ぎているのに薄暗く静寂そのものです。やは
りアタリは続きますが掛かりません。まあ反応があるだけ飽きません
けれど。それでもちびイワナを3匹上げました。
そろそろ林道へ上がろうと思ったその一投、小さな落込みでしたが、足
場悪く遠目で、精一杯振って、キレ辺りに着水した仕掛けが本瀬の緩
やかな流れに合流し瀬尻に達する所でツッツと久々に力強い引きが竿
の手元に伝わります。

これは大事に仕上げなければと手前の落込みに立ち込んで竿をコント
ロールします。重く沈むようなイワナ独特の引きが竿先をギュッと丸め
ます。お願いだから大人しくタモに入ってと頼むように寄せます。
17センチ程のイワナでした。サイズはありふれた良型ですが、気のせ
いか引きに野生的な力強さを感じました。


後山川上流域9/10~11釣行 後山川上流域9/10~11釣行 後山川上流域9/10~11釣行
大きなサイズは、この夏休みに釣られてしまったのでしょうか
数取りはできますが、型については今回は17センチが最高でした



竿を縮めて入渓した木橋まで戻り、林道に上がります。
林道はやはり陽射し強く、谷の方が涼しく心地良いことがわかります。
林道の登りと谷への下り上がり、谷での釣り上がりと入渓点への戻り、
加えて水の冷たさが足腰にダメージを与えつつあることを意識するよ
うになります。

次にミタケ沢出合いの入渓点から谷へ降ります。まだまだ林道終点ま
で距離を残していることもあって気持ちが集中していません。同じよう
にアタリもあり、サイズは小さいけれど引きを楽しんでイワナを上げま
すが、気持ちはしっくりしません。早々に林道に上がります。

ちょうどその頃からですが、足が重くなりました。これはもう谷へは降り
られないと思いました。とりあえず、青岩谷の出合い、つまり林道の終
点まで歩くことにしました。せっかくマーキングしていただいたピンクの
マーキングも見て見ぬふりになりました。

急勾配というわけでもない林道の登りがかなり負担になってきました。
やっと終点に着いた時にはヘロヘロでした。時間的には12時を過ぎ
たところで、計画的には遅れはありません。計画では青岩谷を釣り上
がるか、三条谷を釣るかということでしたが、とにかく昼飯がてら休憩
しました。
4時までに小屋へ入れば良いので、時間に余裕はありましたが、気力
に余裕はありませんでした。今日は釣りは終えて三条の湯へ直行す
ることに決めました。



この林道の終点が、雲取山への登山道の始まりとなります。私自身、
雲取山登山は何度かあり、拾い釣りをしながらでも三条の湯までな
ら何とかなるという自信過剰を反省しつつ重くなった足で登り始めま
す。
本来なら40分もあれば登ってしまうだろう小屋までを1時間以上かけ
て登りました。

小屋の管理人に代金払って、部屋に入るとそのままひっくり返りました。
2時間休むと身体が楽になり、汗で濡れた衣服を干したり、リュックの
整理をしたりで夕飯を待ちます。原則相部屋ということでしたが、金曜
日ということもあってか私の他に1組だけの宿泊で部屋も個室状態で
使えました。
三条の湯というだけあって、温泉の風呂があります。沸かし湯ではあ
りますがナトリュウム泉でぬめっとした感覚と若干の硫黄の匂いが身
体をほぐしてくれそうです。
9時が消灯でしたが、知らぬ間に寝てしまっていて目覚めたのは朝の
4時半でした。


昨日の疲れも残っておらず(その時はそう感じてました)、快適な起床
でした。朝食を済ませ朝六時前には小屋を出ました。雲取山とは反対
方向の登山道を歩きます。目指すは今回のメインイベントで、後山川
の支流三条沢の枝沢です。
出掛けに熊除けの鈴をリュックに装着します。あまり通行しないと思わ
れる登山道だろうと思いますが、崩落も無い安全な道でした。たださ
すがに獣の糞や足跡は普段私が釣行するエリアよりも頻度高く目にし
ます。
頭上のガサッという音、下の藪からのカサッという音に敏感になりなが
ら、ひとつ沢を越えます。その辺りから登山道は下り始めます。下ると
いうことは帰りは登るということで、帰りを考えるとテンションも下がり
ます。

枝沢に到着したのが6時半くらいだったと思います。かなり深い谷で
全体的に薄暗く、奇跡的に到達する木漏れ陽がとても貴重に思え
ます。

後山川上流域9/10~11釣行 後山川上流域9/10~11釣行 後山川上流域9/10~11釣行
[左]三条の湯(三条小屋)は小奇麗な落ち着いた山小屋です
[中・右]サイズは小さいものの魚影は濃く遡行が飽きませんでした


入渓点のちょっと上から釣り上がることにしました。渓相は落込みが
階段状に続いているイメージです。最初の落込みで投餌しますと直
ぐにツッとあたります。その後ツーという引きが続いたので掛かった
と思いました。そのまま竿を立てたところでバレてしまいました。

Sekiさん情報ですとこの枝沢はアマゴだと言います。谷のイメージ
はサビのあるイワナなんかが棲んでいそうな感じなのですが。
同じ落込みにもう一度投餌しましたがアタリはありませんでした。警
戒心が強いのでしょうか。諦めて上の落込みへ移ります。ほぼこれ
ぞというポイントではアタリがあります。ただ賢いのかサイズが小さ
いのか掛かりません。
幾つ目かの落込みで、淵の巻き込みでアタリがあって大きく引きが来
ました。竿先を払うと重さが伝わってくるので掛かっていると感じまし
た。小さな落込みなので引き抜きますと15センチ程のアマゴでした。
陽光が少ないことも原因なのでしょうか、身体の模様がくっきりはっき
りして朱点も綺麗です。

その後も各ポイントでアタリがあり、小さなアマゴですが数獲りを重ね
ます。魚影は濃いのだろうと思いました。飽きずに時間を忘れて没頭
してしまいました。そろそろ入渓した橋へもどろうかという最後の落込
みで、手ごたえのある1匹が釣れました。

それは、落込みというより瀬尻から肩で突然引きがありました。木漏
れ陽がポツポツと水面に落ちて川床が斑に見える浅い流れです。目
印が右往左往して白泡へ逃げ込もうとしています。苔生した古木倒
木が散乱した落込みでは竿を自由に扱えません。なるべく身体を低
くして竿を寝かせての寄せになります。少しずつ寄せタモで掬ったの
は18センチのアマゴでした。サイズ以上に引きも手ごたえがありまし
た。

これで満足して、竿を縮めて下ります。まだまだ上流は続くのですが、
後ろ髪引かれる思いでした。入渓点に戻りますと、どうにも下流も気
になります。

最後の一投と思って、10メートルほど下った落込みを探ってみました。
ほぼ着水と同時だったと思います。ラインが一直線に走ります。一気
に抜こうと思いましたが、バレが怖くて、竿を持ったまま岩を次の落込
みまで降ります。足元を確認してゆっくりタモに収めました。15センチ
強くらいでしょうやはり綺麗なアマゴでした。

後山川上流域9/10~11釣行 後山川上流域9/10~11釣行 後山川上流域9/10~11釣行
[左]手ごたえ十分だった18センチのアマゴ
[中]透明度の高い鮮烈な流れにアマゴが潜んでいます
[右]三条沢の枝沢で釣れた最後の一匹


ちょうどそのアマゴを寄せた時に、杖をついて沢脇を歩く人に気づき
ました。一瞬仙人かと思いましたが、釣師のようです。私の近い所
で準備を始めました。私のことも気づいたようですが、竿を伸ばして
上流へ釣り上がって行きました。多分、私が辿った同じコースでしょ
う、場荒れしているに違いありません。釣ベタの私が先行してしまって
仙人のじいさんも運の悪いことです。

それを機に枝沢を離れることにしました。三条の湯を経由して青岩谷
まで下山します。この頃から結構疲れを感じていて、計画では青岩谷
を釣り上がるつもりでしたが、集中力が切れ、気が乗りませんでした。
それに十分満足もしていましたし。
それで、そのまま下山することにしました。
冷静に考えてみると、よほどの健脚ならいざ知らず、あの沢を日帰
りで釣行・往復するのは難しいのではと思います。

予定より2時間ほど早く「お祭」のバス停に着きました。さすがに下界
は暑いです。バスは2時間後までありません。それで、バス停の上に
ある「お祭り荘」という民宿というか食堂に厄介になることにしました。
ご主人も店も面白いです。

話好きなご主人とひと時過ごしました。山の話に盛り上り、三条の湯
のご主人の話や雲取山の話、ちなみにこの「お祭荘」のご主人は
「七つ石小屋」も今は経営されていて、昨今の山ガールの話など諸々
聞かされました。つい最近、離れの宴会場を掃除して1泊素泊まり
1人2,000円のライダーハウスも始めたようです。北海道ではメジ
ャーなようですが、青梅街道もバイクツーリストが多いから当たるの
ではないかと期待しているようです。
釣師や登山者の仮眠でも良いのかもしれません。宴会場に寝袋で
ごろ寝で2,000円が高いのか安いのかわかりませんが、繁盛を期
待したいと思います。
そんな馬鹿っ話をしながら、コーラとカキ氷とラーメンを食しバスの時
間まで過ごしました。なにかと商売上手です。
林道のゲートが閉まっていて、一般車両が入れないから釣り人が少
なく魚影が濃いという噂の発信源は、このご主人らしいです。「お祭荘」
では入漁券を販売していますが、ご主人自身は釣りをしないと言って
ました。
魚影の濃いのはあながちウソではなかったので、まっどうでも良いこ
とです。

定時にバスに乗車し丹波を後にしました。
今回は釣りだけではなく、同じ臭いのする趣味人に出会ったり、助け
られたりしたことが良い思い出になりました。皆様に感謝です。


Seki さんコメントありがとうございます。
今回はいろいろお世話になりました。
土曜日、あの沢に釣行されたようですね、すれ違ったかもしれません。
それで、今週末も釣行されるという、たいしたエネルギーをお持ちです。
感服します。

夏にほとんど雨が降らなかったので、後山川の水量は今までの半分以
下になっているらしいです。(キノコのおじさん曰く)
8月の猛暑で魚も移動したのかもしれませんね。




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この記事へのコメント
お疲れ様でした
今週末また行きます
それにしても釣れなくなりましたね。
水量が半分くらいでした
Posted by Seki at 2010年09月13日 21:23
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