卓さんの釣ベタ日記

夜にMさんより電話がありまして日原川へ行きたいとお誘いがありまして、
じつは別のエリアへ独釣しようと思っていたところでしたが、どうもMさん、
日原が気に入ったようで、まあそれならということで出かけた次第です。



２０１０年８月２８日　日原川・本谷　久々の自慢の１匹です　イワナ２６センチ


徐々に明けが遅くなってきていて、日原川(本谷)の伊勢橋に着いた時に
はまだ明けきれておらず薄暗い状態でした。谷へ降りて伊勢橋下から上
流へ二人で釣り上がることにしました。
水量は少し多いです。ここ何日か雨天の記憶が無いので山間部にだけ
豪雨があったのかもしれません。濁りというほどの濁りは感じませんでし
たが、そもそもこのエリアは岩盤が石灰質なので、透明性は期待できま
せん。

最初、Mさんが先行していたのですが、アタリがあるのか魚が居ついて
いるのかちょっと先のポインとで粘っているので、竿を縮めて追い越しま
す。
大きなカーブを廻って、比較的平坦な瀬が続くあたりになります。手ごろ
なポイントに一投してみました。軽い落込みで白泡のキレ、浅いところを
目印が流れます。ツツッーと軽いアタリがありました。先回の峰谷のこと
もあって、チビがじゃれているのかなと思っていましたら、次にしっかりし
た引きがあり、その後瀬を逃げ回ります。
サイズは期待しませんが、強引な感じはイワナに違いありません。寄せ
ましたところ17センチくらいの綺麗なイワナでした。腹がオレンジに染ま
っていましたので居付きのイワナです。

大きなプールのある二段の小滝があって、まず下の段を探ります。いく
つか投餌してみましたが反応はありません。それで小滝を巻いて上の
段へ。

こっち上段の方が浅いけれど広いようで、流れがゆったりしています。
流心の背も低く白泡が少ない状態です。手前の落込み脇から流れに沿
って仕掛けを流します。腰を落として気配をなるべく小さくします。流れて
いた目印が、丁度中ほど底石が重なったあたりを通過した時でした。手
元にクックッといった感じの魚信が伝わります。尾びれを振っているよう
な感じです。「よしっ」と思わず声がでてしまいます。途端にラインが走り
出します。引きも重く竿がしなって震えていて、これは良いサイズではな
いかと期待します。

一度流心の向こうで顔を出したように思いましたが、また沈み込んでし
まいました。竿を立てて寄せ場を探します。按配良く中州があって、移
ってタモを差し出します。


今回、Yahooオークションで落札価格300円、送料480円で落札した、
中古タモ(直径２５センチ)をお初で使いました。ところがこのタモを遡行
中に落として紛失してしまいました。使い勝手を試してみるつもりだった
ので、まだベルトにつなげてなかったのが原因です。くやしいデス。

そのタモに収まったのは、26～27センチのイワナでした。
ヒレもしっかり橙がかっていて、魚図鑑に出してもいいくらいの良型イワ
ナです。


　　
[左・中]比較的浅めのポイントでヒットしたイワナ
[右]丸太棒状の良型イワナ２６センチ　産卵前なのかしらと思ってしまうほど丸っこい魚体でした

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階段状の落込みが続きます。
石が複雑に並んで、流れも複雑で白泡の多いエグレの手前で投餌し
ます。目印がすぐさまに下に沈みます。川床の石にでも引っかかった
のかなと疑ったところでアタリが伝わりました。竿を立て獲物の逃亡
を抑制します。引きが軽いので、躊躇せずに一気に抜きます。
１６センチ程度の小イワナでした。

Mさんが、後をついて来ないので、心配もあり下流へ下ってみると対
岸をのんびり釣り上がってきます。ちょうど私が１匹釣り上げたポイン
トで、それもちょうど竿の先が小刻みに揺れていて、釣れたようです。
下の落込みに流れ落ちるのを嫌ったのか、竿を上げ引き抜いた瞬間、
目の前でバレてしまいました。
まあ私としては見なかったことにして、大きいイワナが釣れた小滝を
指差し、上へ遡行するように誘導します。

先にMさんを行かせ、後ろから私も釣り上がります。その後、小滝下
でやはり小さなイワナを釣りました。鉱山跡(?)だったか、谷に鉄橋が
架かっている所があって、そこで追いつきました。Mさんはイワナを
あげたと言っていました。

時間を見ると９時半頃だったので、もう少し上流へ遡行することにし
ました。少し平瀬が続きます。大き目の瀬で、流心の白泡が消え、
川床が駆け上がって肩へ向かうという、釣りの教科書に図解入りで
説明されるようなポイントがありまして、これまた教科書通りに脇か
ら流しますと、瀬尻でツッツッとアタリます。おや、イワナではなさそ
うです。平瀬を泳がせて引きを楽しみます。腰を落として竿を立て
るとぷっくり顔を見せました。16センチくらいの小ヤマメでした。


　　
[左・中]被石の並ぶ瀬で釣れた１６センチのイワナ
[右]典型的なポイントで釣り上げたヤマメ


その後は、陽も上がってしまったせいもあるのかもしれませんが、ア
タリも無くなり、もちろん釣果もなく、あと１時間、林道へ登れる斜面を
探しながら釣り上がりました。


八丁橋まで、残り200メートルかもう少しの所で納竿し、谷を上りまし
た。木陰と谷を吹く涼風に、身を置いた充実の釣行になりました。



本谷の涼風が都内の猛暑を忘れさせてくれます